スペインで知ったサッカーの魅力とフラメンコ

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こんにちは、フラメンコギタリストの松村哲志です。

 

ワールドカップを毎日朝まで見ていて
寝不足が続いていたメロンシート…(〃ω〃)

 

決勝戦の前にあのロナウジーニョが、
コンガを楽しそうに叩いている姿があったが、
本当に楽しそうに叩いている姿を見て本当に素晴らしいと思った。

 

ブラジルといえば、
サンバとかショーロとかボサノバとか
独自の音楽文化があってリズム感覚が凄まじい。

 

世界のスーパースターがコンガを叩いている姿に、
テレビの解説者が驚いていたのに自分は驚いた。

 

アンダルシアのヘレス人達のように、
ブラジル人でもリズム感がない人はほとんどいないのだろう。

 

そんな同じリズム感覚を持つ人達が集まって、
ビッグウェーブを作り出す様は圧巻だ。

 

さて、自分は長年スペインで生活をしていたんだけど、
その間にスペイン人のサッカーに対する熱狂ぶりを見て本当に驚いた。

 

日本であそこまで熱狂するものってない。

 

スペインで生活していた頃に、

『サッカーが好きか?』

とよく訊かれたが、

 

サッカーにほとんど触れたことのない自分は、

「いや、子供の頃から野球のほうが好きだよ!」

と答えていた。

 

そんな自分に対して、周りの人達は、

『お前の頭は大丈夫か?
野球ってスポーツじゃないだろ?
野球選手はデブばかりじゃないか!
サッカーはデブでは絶対出来ない!
サッカーこそが本物のスポーツだ!』

と、こんな感じで、
いろんな国の人達からガンガン言葉を浴びせかけられた。

 

で、不思議なことにスペインはあんなにすごい選手がごろごろいるというのに、
ワールドカップのような国際舞台ではなぜか成績はイマイチ…パッとしない。

 

しかもスペインの国民が熱狂するのはワールドカップではなく、
圧倒的に地元のクラブチームであって、州選抜チーム。

 

最初はこれが意味不だった。

 

我々から見たスペインって、
国連で定義されている国の1つなんだけど、
実は多民族国家で複雑な歴史を持つ国。

 

ま、スペインの歴史の話はまた別の機会にやるとして、

スペインとフラメンコの歴史【前編】日本との違い

地元のクラブチームになぜあれだけ熱狂するかというと、
現地の人にとってスペインが1つの国という概念はなく、
バスク人にとって自国はバスクだし、
セビージャ人はアンダルシアが自国だと思っているからだ。

 

彼らにとってスペインが自分の国という意識はあまりなく、
アンダルシアとかカタルーニャが自分の国ということになる。

 

自分達からすると、

スペインの言葉をスペイン語として覚えるが、
マドリッドの人にとっての言語はカスティジャーノであり、
セビージャの人にとってはアンダルースなのである。

 

日本人からするとバルセロナの問題に関して、
よくわからないことがあると思うが…実はこれには深い歴史がある。

 

こんな理由があるから国民がスペイン代表に対して、
意識が低いとスペイン人から教えてもらったことが何度かある。

 

だから先程言ったように、
地元クラブチームに対する熱狂ぶりは凄まじいのだ。

 

こんな風に自分はスペインで生活していた中で、
いろんな国の人達からサッカーのことを教えてもらった。

 

日曜日の朝になるとピソの住人達と、
毎週のようにマドリッドのある「カサ・デ・カンポ」まで行ってサッカーをやっていたし、
時には、何処の国の誰だかわからない人種が入り乱れ多い時は40人以上も集まって試合をした。

 

南米の子供の中には、
大人顔負けのすごいプレーをする子が何人もいた。

 

ここでサッカーをやっている時は、
一切、人種差別もなかったし、
また、そのことが頭を過ぎることもなかった。

 

そして休憩の時には、
各国の人達が祖国から持って来た食べ物や飲み物を
貰ったりして、本当に幸せな文化交流の時間を過ごした。

 

特にアフリカ人が飲んでいたお茶は、
底に沈んでいる砂糖を揺らさず、混ぜずに飲むのだが、
これがまた不思議で面白い味わいだったのを覚えている。

 

さて、サッカーの話…

 

サッカーの魅力ってなんだろう?

 

こんなサッカーに無知な自分でさえも、
すぐにチームに入って遊べたわけだから、

やはり、
自分にとっては、ルールが簡単だから…というのが一番に来る。

 

ここまでわかりやすいスポーツはそうそうないわけで、
だからこそ、誰が見ていてもわかりやすいのだ。

 

サッカーは手を使わず、
ボールを足と頭だけで操作するスポーツだから、
自分のような初めての人間でもすぐに出来る。

 

ルールがシンプルということだ。

 

シンプルなんだけど奇跡的な瞬間が生まれやすい。

 

その奇跡的な瞬間が見たいがために、
ボールの動向に対して観客も注目している。

 

そして、次に

 

展開が一気に変わるから面白い…というのがある。

 

これがいきなり来るなら観客にとっても、
ボールを追いかける楽しさがあって飽きない。

 

また、ボールは動き出すと
自由自在に転がっていくので扱いが非常に難しい…。

 

だから、ボールの扱いが上手い人は人から賞賛を浴びるし、
さらにその人にしかない独自でユニークな技を持っていると神のごとく扱われる。

 

ま、そんな個人技の素晴らしさもあるが、
やはりボールを通じたコミュニケーションに最大の魅力があると思う。

 

毎回サッカーを見るたびに、スペイン時代、
あの「カサ・デ・カンポ」で毎週日曜日にやったサッカーを思い出す。

 

コミュニケーションと仲間と相手へのリスペクト…

 

多くのスポーツは『個人』に執着しすぎてしまうが、
個人の持つ全体への関係性が如実に現れるのがサッカーの魅力だと思う。

 

自分から見てフラメンコとサッカーのこの2つは共通点が多い。

自然発生的といわれるへレスのフィエスタで知った真実 

 

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