釣りの魅力を知ってハマってしまったキッカケ話

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こんにちは、フラメンコギタリストの松村哲志です。

フラメンコ業界の中で釣り好きって殆どいないので、
久しぶりに会った人からはよく…

「釣り行ってますか？」

と聞かれる。

それくらい自分が
釣り好きということをみんな知っている。

ま、実際のところ、
周りにここまで年がら年中釣行を繰り返している人は他には知らない。

かといって、

なんの釣りでもやるのか？

というと、

全然そんなことはなく…

渡船に乗って石鯛釣りやクエ釣りに行く以外は、独自の釣りの楽しみ方をしている。

（写真は静岡県南伊豆の神子元島）

自分の父親が京都府丹後半島の漁師の息子だったこともあり、
幼い頃から海に行ってはよくアワビやサザエやタコを潜って獲ったり、

磯から一日中釣りをしたりしていた。

実家も、自分が小学生になる頃までは、
釣具店をやってたので釣り好きの人が毎日集まるような家だった。

月に一回は例会というのをやっていて、
日曜日はよく琵琶湖にくっついて行った。

そんな環境の中で育ったので、
釣りキチになるのは当たり前のことだった。

少年野球の練習の合間に時間を見つけては
鴨川にハイジャコを釣りに行く…という生活が高校まで続いた。

だが、この時期は、
まだハマっているほどではない。

本当にハマるような体験は上京した後に起こった。

釣りの真の魅力を知ってしまい、
夜も寝られなくなるほどになってしまったのだ。

（写真は東京都伊豆諸島神津島の恩馳群礁）

池袋で住み始めたある日のこと、
突然、うちの奥さんが釣りに行きたい！と言ってきた。

行くのはいいのだが、道具を全然持っていなかったので、
当時、働いていた居酒屋の釣り好きの先輩にいろいろ相談してみた。

先輩は横浜の堤防がいいよ！と教えてくれて、簡易の道具まで貸してくれた。

そんな流れで週末にバイトの後輩と奥さんと３人で釣りに行くことになった。

先輩は魔法瓶にお燗した日本酒を一杯入れてくれて持たせてくれた。

まだ真っ暗なうちから始発に乗って初めての横浜に向かった。

１時間半以上掛けて横浜の堤防に到着すると、
すでに結構な数の釣り師が用意をし始めている。

みんな車で来てる人達だ。

そんなごった返している防波堤の中で
なんとか空いてるところを見つけて竿を出した。

その日はいい天気すぎて釣りにはあまり良くなかったのか…
周りでなにも釣れてる気配はない。

諦めて帰り出す人も現れ、
昼過ぎになったらめっきり人が居なくなっていた。

自分も全く釣れずに気がついたら夕方…

（なにも釣れずに帰るのは嫌だな…）

その時、

ふと道具箱の中にルアーが入っているのを思い出した。(//∇//)

フタを開けて中を覗くと２つのルアーが入っている。

頭が赤いやつとイワシカラーのルアー。

どっちがいいのか分からなかったが、
とりあえず、頭が赤いルアーを投げてみることにした。

ルアー釣りはほぼやったことがない。

適当に思いっきり遠くへ投げてみた。

そして、ゆっくりと巻き始めた。

10mほど巻いた時だっただろうか…

グンッ

と、引ったくられるアタリが来た。

（んっ…マジか、なんか来たぞ(ﾟoﾟ;;）

訳がわからないままに思いっきり合わせると、
魚が必死で沖に走り出した。

暴れる魚を引き寄せようと思いっきりリールを巻くと、
今度は魚がジャンプし始めた。

あっ、

スズキだ！

60cmは余裕で超えている。

そんな姿を見てしまうと、
自ずと興奮と緊張感がどんどん高まってくる。

引きが強くて、
なかなかこっちへ寄って来ない。

何回かのジャンプが続いた末、
やっと目の前まで魚を近寄せられた。

バイトの後輩が、
近くに捨ててあった網を使って丁寧に魚を引き上げてくれた。

バシャバシャ…

魚が陸の上で暴れている。

わぁ～！

３人で飛び上がった！

まさかの展開に足も手もブルブル震えている。

うぉ～！

とバイトの後輩が叫んだ。

よく見たら感動して涙を流しているではないか…

しばらくの間、
釣れたスズキを３人で眺めていたが、

（もしかしたら、まだ釣れるかも知れない…）

と二匹目のドジョウを狙うことにした。

同じように、
思いっきり投げてゆっくり巻いた。

ドスン！

再び、竿ごと引ったくられるようなアタリが来た。

だが、今度の魚はさっきのよりもでかい。

しばらく必死で耐えたが、
スズキがジャンプした次の瞬間、

プツッ…＿|￣|○

あえなく糸を切られた。

慌てて、もう１つあったイワシカラーのルアーを結んで投げたが、
同じように魚はヒットしたものの最後のジャンプで切られた。

いや～、それにしても…
ルアーが無くなって釣りは出来なくなったが、
これは自分にとってそれまでの人生最大の出来事だ。

朝からなにも食べずに、
ただ必死にじ～っと我慢しながら釣りをし続けた後の展開…

ダークサイドから一転した輝かしい体験記。

すごすぎる。

しかも、３回投げて３回ヒット…

すごすぎる。

そして翌日、

バイトの先輩に見せたくて、
居酒屋へスズキを持っていくと…

おっ！

スゲ～ッ！

みんな賞賛を浴びせまくってくれた。

釣り好きの先輩は、

「おい！スズキを釣って凄いけど、
本物の釣り師を目指すなら黒鯛を釣るもんだよ！」

と、また男の自尊心をくすぐるような事を言って来た。>* ))))><

その後、みんなでスズキを食べたのはいうまでもない。

あ、そうそう…

その日を境に毎日毎日夢の中で
スズキがジャンプをするようになった。(￣∀￣)

本格的に釣り人生が始まったのだ。ʅ（◞‿◟）ʃ

さて、その翌週の釣り話はこちらから